ピックルボール
ピックルボール
ピックルボールは、テニス、バドミントン、卓球の要素を組み合わせたパドルスポーツです。
穴の開いたプラスチック製のボールを、木製または複合素材の固いパドルで打ち合います。
ピックルボール歴史
1965年の夏、アメリカ合衆国ワシントン州ベインブリッジ島で、ジョエル・プリチャードとビル・ベルという二人の友人が、家族で楽しめるアクティビティを探していました。バドミントン、卓球用品、アスファルトコート、ネット、ウィッフルボールなど、様々なスポーツ用品はあったものの、どれも人数が足りず、一つのスポーツとして遊ぶことができませんでした。
そこで彼らは、ウィッフルボールを使ってバドミントンを試してみましたが、ネットを低くするとより面白くなりました。その後、隣人のバーニー・マッカラムも加わり、3人とその家族で集まって、この新しいゲームのルールを作りました。
ピックルボールという名前の由来には2つの説があります。1つは、家族の犬の名前が「ピクルス」だったからという説。もう1つは、ボート競技で余ったメンバーを集めた「ピクルスボート」にちなんで名付けられたという説です。USAピックルボールの調査によると、犬のピクルスが生まれたのは1968年であり、最初の説は誤りである可能性が高いとされています。
1967年には、ジョエル・プリチャードの自宅に最初の公式ピックルボールコートが建設されました。1972年には、プリチャード、マッカラム、ベルの3人によって、ピックルボールというスポーツを保護するための法人「The Pickleball Corporation」が設立されました。1975年には、全国紙「National Observer」が初めてピックルボールに関する記事を掲載しました。
当初は裏庭での遊びとして考案されましたが、その人気は急速に拡大し、現在ではプロリーグも存在する競技スポーツとして発展しています。
ピックルボール用具
ピックルボールに必要な主な用具は以下の2点です。
パドル:
木や複合素材でできた、卓球のラケットよりも大きく、テニスのラケットよりも小さいパドルを使用します。様々なメーカーから、素材、形状、重さなどが異なる多様なパドルが販売されています。
ボール:
直径約7cm、重さ約20~30gのプラスチック製で、表面に多数の穴が開いたボールを使用します。屋外用と屋内用があり、屋外用は穴が小さく、屋内用は穴が大きい傾向があります。
その他、必要に応じて以下のような用具を使用します。
ネット:
テニスと同じ高さ(サイドラインで91.4cm、中央で86.4cm)のネットを使用します。
シューズ:
テニスシューズのような、横方向の動きに対応できるシューズが推奨されます。
ウェア:
動きやすい服装であれば特に決まりはありません。
バッグ:
パドルやボールなどを持ち運ぶためのバッグがあると便利です。
アイウェア: ボールから目を保護するために着用する場合があります。
ピックルボールルール
ピックルボールのルールはテニスに似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。
サーブ:
アンダーハンドで打ちます。打つ瞬間の手首の位置が腰より低く、パドルのヘッドが手首より低い必要があります。
サーブは、片足をベースラインの後ろにつけた状態で行い、ボールを打つまでベースラインを踏んだり、コートに入ったりしてはいけません。
サーブは対角線上のサービスコートに入れる必要があります。
サーブは1回のみです。
2021年の暫定ルールとして、ボールをバウンドさせてから打つ「ドロップサーブ」が導入されました。この場合、打つ位置に制限はありません。
得点:
自チームのサーブ権がある時のみ得点できます。
通常は11点先取で1ゲームが終了しますが、10対10になった場合は2点差がつくまで続行します。
3ゲームマッチの場合は、2ゲーム先取したチームが勝ちとなります。
ダブルバウンドルール:
サーブされたボールは、必ずワンバウンドさせてからレシーブしなければなりません。
サーブ側のチームも、最初のリターンされたボールはワンバウンドさせてから打たなければなりません。これにより、テニスのようなサーブ&ボレーはできません。
ノンボレーゾーン(キッチン):
ネットの両側7フィート(約2.13m)のエリアはノンボレーゾーンと呼ばれ、このエリア内ではボールがバウンドする前に打つことはできません。
ただし、ボールがバウンドした後であれば、このエリア内から打つことができます。
プレーヤーがノンボレーゾーンの外でボールをボレーした後、勢い余ってノンボレーゾーンに入ってしまった場合はフォルトとなります。
ラインコール:
ボールがラインに少しでも触れていればイン(セーフ)となります。
サーブの場合のみ例外で、ノンボレーラインを超えなければフォルトとなり、ライン上に落ちた場合もフォルトです。ネットに触れて落ちた場合も、ライン上であればレットではなくフォルトとなります。
ピックルボールは、比較的緩やかな動きで楽しめるため、年齢や体力に関わらず幅広い世代に人気のスポーツです。ルールも比較的簡単で、すぐにゲームを楽しむことができます。
- 白浜の自宅で手軽にピックルボールを楽しむ
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白浜の自宅で手軽にピックルボールを楽しむ リビングの広いスペースを利用して、ソファーをネット代わりに設置。 本格的なネットでなくても、十分雰囲気を楽しめます。 ラケットとボールさえあれば、すぐにでもミニゲームが始められますよ。記事を読む 2025年05月04日